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死体の感覚

私の身を投げ出したベッドの上
誰も知らない私の住処
体を委ねたベッドは棺
ドーパミンD1機能低下による
意欲喪失による妄想と現実
私は死体と成った

見送りは捨てられていたテディベア
私が四枚の硬貨で買った命
彼の膝を涙で濡らし
恋人のように抱きしめた

私の裏切らない彼
こんなに愛してやまなかったのに
五感を味わう全ては
全てが偽物だった
悲しみの色も消えた脳に響くのは
命を持たないものの真実

棺の端に死体が眩めく
私が見たものは
遮光カーテンの隙間から覗く
狭く限りある青天
曇りガラスが
光を四方に反射させる

空が青ければ
一人でも遊び和ぐなど
生前の嘘
死に至った私では
青天は死に至らしめる毒素

網戸をすり抜けた風が
遮光カーテンを靡かせる
涼しげな風が
私の足元を粗暴に撫でていく
纏わりついた汗が
ひやりとざわついた

曇りガラス越しに見た
光が四方に反射する空
そこで吹いていた
粗雑で冷たい初夏の風

死にながら知り得たのは
情報を受け取る感覚
私を死に押しはめたのは
生の感覚が見せた疾患

巡りいく思考の中で
悟った事実
死体は生きている

死体と成った私は
まだ生きている

“死体の感覚” への4件のフィードバック

  1. Ren Fuuka より:

    少し批評っぽく書いてみる

    きっと 顕したい言葉が沢山溢れてるんだね
    でもサラリとは読めなかったんだ。
    沢山の言葉を書く時に大切なのは
    “息継ぎ”なんじゃないかな?

    読みながら息継ぎのできる詩になるのを期待します^^

    生きやすくなる言葉たち(望月 敏彰)さんも
    ブログhttp://bubblering.net/motsitoshi/に作品書いてくれたみたいだから
    一緒に見に行こう!

  2. ひめる より:

    コメントありがとうございます♪

    うぅ、息継ぎかぁ;
    実は苦手だったりします(>_<)
    それができないから、長い・息が詰まる…!

    これからは、そういうのも勉強していかねばなりませんね…☆
    望月さんのブログにも一緒に行きましょう(*≧ω≦)

  3. Ren Fuuka より:

    敢えて厳しく書いてみた

    君の詩を読んで、自分の中の書きたいと欲する熱が滾るのは
    昔も今も変わらないんだよ^^

  4. 月ノ音姫瑠 より:

    たまには厳しい意見頂かないと(^-^*)
    今の状況に満足していたら、みんなに置いていかれてしまいます(笑)

    いつもそうなんですよね(笑)
    書きたいことがあると止まらなくて(^-^;)
    なにかやりたいことがある時も同じです。

    詩やアートというものは、人の性格が出るものなのかもしれません…☆

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