青白く舞う花
愛される悦びは痛みと同じ
私の青白い花は
永遠を誓って滅んでいく
それが私の名前
青白い花
死を誘惑する綺麗な花
目を覚ますと痛みの雨
幸せな鮮血の雨
黒い翼のあなたが洩らす
愛情を孕む歌声の本質は
あなた自身の欲望でしょう
突き刺さるナイフは
痛みと悲しみで震えていた
あなたはきっと気づかなかったのでしょう
愛される幸せを知らない
私はあなたを愛せない
私の青白い花は
あなたを愛すことができない
あなたが笑いながら私を殺めるまで
その痛みを受け入れましょう
何度も「殺して」と囁きましょう
あなたは愛す青白い花
私は冷たい天井を見上げ
訪れない死をずっと願う
痛いほどあなたに愛され
あなたの悲しみを癒せるならば
何度息絶えたって構わない
死ねない身体と
あなたがいればいい
黒い翼が私を包む
一つ一つの傷痕が
私のたった一つの幸せで
「殺して」と囁いた瞬間に
あなたの悲しみは消えていた
握られたナイフは迷いなく
私の心を貫いた
私は知らない愛することを
あなたは知らない愛されることを
過剰な愛情は狂気のナイフ
この花が散るまで振り下ろして
痛みは愛された証
小さな身体には裂かれた痕
あなたの歌声で聞かせて
銀色のナイフを掲げながら
ただ「愛してる」と聞かせて
その歌声で永遠を誓って
私の青白い花の名前を呼びながら
全ての痛みと悲しみを忘れて
私を傷つけ愛しながら
written by 月ノ音 姫瑠
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