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素敵なエラーと魔法の頁   青黒い瞳の少女に告げる 胸に十字のマシェットを突き立てて 青白い花の簪を刺せ 異質が世界を動かすのよ フリルとリボンで文字を飾って 口ずさむ声は 生クリームとストロベリーコンフィチュール 上手に飾って甘く誘って 彼方にチョコレートの口付けを 乙女の魔法はリアル...
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少女は歩く 月明かりに照らされた 野ばらの森を 背の高い大きなケヤキを目印にして 刻み付けた思い出を胸に 少女は歩く 大樹の下で あの人が彫った名前 私が彫った名前 子供心にあの人の名前を彫った私 あの人は私の名前を彫っていた 幼い私たちの契り 顔と顔を近づけて 初めての恋を捧げた 砂糖菓子が溶けるように ラズベ...
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握り締めてた携帯電話 鳴らない貴方だけの着信音 歌って欲しいと言った曲が 貴方が会いに来てくれる証となった   私だけのために 仕事を早く切り上げて 遊びも早く切り上げて 待ってる私を 迎えに来て     最後は別れを惜しむように 運転しながら恋人繋ぎ 私はそれ...
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愛される悦びは痛みと同じ 私の青白い花は 永遠を誓って滅んでいく それが私の名前 青白い花 死を誘惑する綺麗な花 目を覚ますと痛みの雨 幸せな鮮血の雨 黒い翼のあなたが洩らす 愛情を孕む歌声の本質は あなた自身の欲望でしょう 突き刺さるナイフは 痛みと悲しみで震えていた あなたはきっと気づ...
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胸が痛む月夜 涙で言葉は塞がり 星屑が降り止まない 愛しさで空が見えない 顔を上げれば 涙も言葉も零れ落ちそうで 暗闇の中に私はいて 口ずさんだのは歌だけで 伸ばしたい手は 止まらない涙を押さえていた 静かに奏でるメロディーは 私の背に黒い羽根を宿らせ それが私の名前になった からすのお...
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私の手のひらには お菓子がいっぱい 優しく包まれる 甘い夢心地 きらきら瞬く 夜空の向こう 向こう側にあるものは すてきな物 愛されたぬくもり 愛していたほほえみ 言葉のない愛情 求めつづけた居場所 私の手のひらには お菓子がいっぱい 甘く儚く 優雅に脆く 幸せを閉じこめた 魔法の香り 夢見る心は 目に映る...
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熱を持った指先の 一つ一つに愛撫を重ねて 閉じた目蓋の上に 慈しみの口付けを 淡く染まる 空にない此所だけの色 晴天の光は眩しくて 夕焼けの緋は熱すぎて 空にない此所だけの色に 染まっていく 夜更けの優しい時 染まりながら止まらぬ 心地良い胸の痛み それは安らぎの感覚 しかしながら その痛みは 幸福を知る一つの...
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時を刻むごとに 消えていく灯を見つめ続ける 仄甘いモノクローム 重ねながら嘆き 嘆きの底は果てを知らぬ光となりて 目の前にて色を成す 美しきは残酷 求め続けた答えの先に見えた実態は 手のひらで踊り続けるコッペリア 自動人形の硝子玉に映る世界は 悲劇的に繰り返される 幾つもの灯火 鮮やかに...
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眠りの森の出口に いつも君がいる 背の高い笑った君 私は医学的要素に縛られて 苦しみながら君を見る 夢の私はどんな顔をしているのか 夢の君しか知らない それでも いつも君が笑っていてくれるから 胸の奥で心から良かったと思う 夢が誰かの作った虚像の世界だとしても そこで君が笑っていてくれることが 私はとても嬉し...
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貴方の側が、おそらくEDENなのでしょう。 胸を締め付ける苦しさも、息のできない辛さも。 EDENではない、此所に居るから。 EDENに辿り着くための時間は、一瞬で飾られる。 涙を零すより、笑みを洩らすより。 儚くて永遠。 求める場所は、いつもすぐ側に。 美音に綴られる貴方の肉声のEDEN。 ...
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