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だって、私は異物だもの。 世界の異物。 私がいたことで、どれだけ多くのエラーが発生したことでしょう。 だから世界は、私を潰そうとした。 否、今もなお潰そうとしている。 あぁ、世界とは非情なものである。 私が与えたエラーが私を潰す。 その閃光が。 その閃光の先にあるものが。   生きるこ...
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少女は歩く 月明かりに照らされた 野ばらの森を 背の高い大きなケヤキを目印にして 刻み付けた思い出を胸に 少女は歩く 大樹の下で あの人が彫った名前 私が彫った名前 子供心にあの人の名前を彫った私 あの人は私の名前を彫っていた 幼い私たちの契り 顔と顔を近づけて 初めての恋を捧げた 砂糖菓子が溶けるように ラズベ...
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論理構造の否定形 その否定を解かないで 空の頁を捲るのは その凡てが嘘だから 身体は軽く転がり易く 心だけが 何処かへ飛んでいってしまった 音を立てて崩れるパズル それは一種の快楽で 望むのは嘘に溺死する君 君には見えないパズルが崩れる 君の身体が切り離されていく エラーだらけの言葉では 救済の指は頁を捲るまま...
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誰かの生きられなかった今日を生きているではなく あの子の生きたくなかった今日を生きて、明日を生きている。 私にはそっちの方がしっくりくる(笑) まぁ、だからなんだということなんですが(笑) 昨日はずっと紫乃ちゃんのこと考えてたから、今日はこんな感じ(^‐^;) 君が生きたくないと言って、逝ってしまった今日は一体ど...
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罪深きは まごう事なき朱 記憶の彼方 抗えぬ恐怖の君 滴は落ちる 青と赤の協奏曲 君の赤 私の青 殺される記憶 ナルシシスティックに 爪を立て、肉を抉り、傷を舐める 妖艶な君 灰色の部屋 組み敷かれる花 私は絶える 絶叫は谺する 君が殺した記憶の赤に 體は染まる 殺せない花を目の前に 私を殺す 痛みが走る 嘆き...
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