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弱く儚い獣の血 いつ幻か現に消えぬ 胡蝶の夢にも喩えねば 獣も世には現れぬ 見せた幻美しきかな 酒池肉林の宴を差し置いて 血溜まりの紅は花魁に 吼えるその声天の空 強くあれとの一声に 怯えた姿は一輪の花 獣愛しき星々の 煌きすでにほど遠く 月の明かりのすぐ下で 鳴き声あげては 眠りに就け...
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この手から生み出されし 言の葉の一片一片 欲の塊であるならば 零れていく音は 静寂に響く 淋しきラプソディ 指で言葉は踊り 口で歌は歌われる 差し出す手のひらは 不器用そのもの 上手く踊れぬ踊りと歌で 今宵はルージュに輝く葡萄酒を 屋烏の愛に狂い死ぬ 快楽の頂にあるものが 救済そのものだと気づいた刻 塞がった傷跡が...
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