青い薬
愛した季節を
乗り越えられぬなら
闇に溶けた あの蝋のように
眠ってしまおうかな
雪に落ちる黒い染み
それは大人が吐いた言葉
広がる染み
腐る大地
もう 死ななければいけない
私
が
死
ん
だ
夜
心は綺麗なままで
生きていけないのなら
私は 相面のように
汚い言葉吐いて
生きてはいたくない
綺麗なままで 死なせて
私
を
殺
し
た
夜
それでも 増える黒い染み
憎しみと恨みの中で
私が増やしていたんだ
相面に落とす鉛の飛礫
綺麗に身に纏っても
メビウスで繋がる汚い言葉
本当は口にしたくないの
憎しみと恨みの言葉
カノンは永久に紡がれていく
落ちる反吐に深く
絶望は隠せないけど
“生きたい”ただそれだけ
もう、“逝きたくない”から
“逝って”もただ怖いだけ
手元に残る青い薬
本当はまだ“生きたいよ”
本の少しの自己主張
長い冬に春が
訪れた温もり忘れない
あの暖かさが今でも
胸の奥で覚えている
私はこれからも
私なりにずっと生きていく
written by 月ノ音 姫瑠
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