浄罪に濡れる眠り
眠りに堕ちた私を
見つけるのは哀歓
私と眠った幸せの日々を
目覚めさせるのは遠望
幸せだった人々を
助けるのは浄罪
絶望の淵に追いやられ
そこで眠る私の罪は
百年という錘でさえも
軽い罰なのでしょう
幸せだと思った日々が
百年という錘に崩れ
行き交う季節は一瞬で
通り過ぎていく苦しみは
眠る体を苦しめる
夢の中(いま) 出会えた貴方は
何処にいるのでしょうか
手を握り返してくれた貴方
夢の中でしか会えない
堕ちる私に手を差し伸べて
笑ってくれる優しい貴方
夢の中の現在(いま)が
私の幸せなのか
夢から目覚めた未来(あした)が
私の幸せなのか
剣を持つ貴方だけが知っているはず
夢から抜け出すことができたら
貴方は目の前に居るのでしょうか
眠りの夜に体を預け
来る朝に恐怖を覚え
濡れる頬は拭えずに
綺麗なままで貴方を待つ
幾年という遠い日々が
弱い私を弱らせて
目の前に居る貴方が
弱い私を強くした
必ず来る貴方との未来を
眠りながら 私は強く待つ
希望で満ちあふれる朝も
悲しみに沈む夜も
訪れることを信じて
眠りつづける
貴方の温もりは 決して忘れずに
現在(いま)もここで変わらず
貴方を待ちづける
written by 月ノ音 姫瑠
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