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雨に祈りを

雨が降りつづけて 幾年も経つ
この雨は止まない
人々は嘆き 悲しみ
大切なものを捨てていく

「捨てないで」

雨音が五月蝿くて
きっと 聞こえないのでしょう
人の声も 自分の声も

止まない雨
黒く沈む雲
届かない光
暖かな風が消えた空

届かない叫びが
ゆらゆらと揺れている
それは 美しい音色の断末魔
美しいはずの雨音が
不協和音へと変わる瞬間
吐き気を催す 悲しみの旋律
聖母もアイアンメイデンへと還っていく

はばたける羽根があるのなら
雲の切れ間を抜け出して
暖かな太陽を浴びたい
光の旋律を
美しい音色を
心地よい聖母の腕の中で受け止めたい
そして この雨を美しいものへと変えていきたい
だから 人々は祈り捧げるのでしょう
真っ直ぐ前を向いて 歩いていきたいから
恐れることなく 全てを受け入れていきたいから

いつか 雨が止んで
晴れる日がくる
そう信じたい
だから 今もこれからも
前を見つづけて歩んでいきたい

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