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普遍性のない夜 一定のリズムを刻む 時計の針に指先を向ける 魔女の陰謀を求めて さまよう乙女 薬漬けの身体で 最期の針は一瞬で時を越える それは きっと秒単位で過ぎ行く 孤独のような夜 柔らかな空気に包まれて お休みなさいませ 眠りの向こうへ 美しきを探しに… ...
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殺戮を繰り返す 夕闇に背中を裂いて 飲み込まれていく體が愛しい 黒薔薇と鵺がこちらを向く 體の裂け目から疼く漆黒は 黒薔薇の蕾 鵺の翼 穢れの裁きを 浄化こそ殺戮の残骸 黒き闇を望むのは 鏡に映る 月を奏でる秘めた姿 ...
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硝子玉のように澄んだ瞳でいられたら 私はどんなに幸せでしたでしょうか 瞳に映る全てが いつまでも綺麗でありますように 穢れを知らぬまま 此処に在ることができたら 私はどんなに幸せでしたでしょうか 砂時計の砂が落ちるごとに 黒く歪んだ意味を知る 優しさの暖かさも 哀しみの冷たさも 機関が造り出す模倣品 そ...
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沈むように消える思慮 焼きつく茨は 女神の残した愛憎 思慮の行末を見守る者は ただ一人として現れず 焼けつく茨は 透きとおるように鮮やかで 賑わう人々とは 相違しながら静かに燃ゆる 死に直結せず ただ燃え盛る炎をこの身に受けては 哀しみに浸りながら 紅に染めては 笑ってみせた 幾年も重ねる過ちを嘆いては 何も...
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障害に纏わる 混沌の底無き海 小波の音でさえ プランクトンは渦巻く 意識が意識を招く 澄んだ空から爆音 心臓の飛び散る音 白煙が立ち込める 汚れてゆく 山の淵に残された 三拍子のワルツは 知らないうちに眠っていた ...
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チャイコフスキーは素敵 一つ一つの音に 言葉が舞っているようで 綺麗 音が 生きている 楽器が おしゃべりをしている 私はそう感じる これじゃあ 寝れないよ 綺麗 綺麗だよ チャイコフスキーは 何を想って曲を書いたんだろう 誰に捧げたかったんだろう こんな綺麗な音楽 技術だけじゃ書けな...
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綺麗に死体が残ったら アタシを貴方の首にスケッチして アタシはソコで生き続けるわ 貴方が息をするごとに アタシの息遣いが聞こえませんか? 貴方が耳を澄ませて聞いていた 雀のような鳴き声が ソコで聞こえるでしょう 喜怒哀楽が混ざった シュレディンガーに負けたアタシの声 綺麗に死体が残ったら アタシを身体で飼ってちょうだ...
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貴方の側が、おそらくEDENなのでしょう。 胸を締め付ける苦しさも、息のできない辛さも。 EDENではない、此所に居るから。 EDENに辿り着くための時間は、一瞬で飾られる。 涙を零すより、笑みを洩らすより。 儚くて永遠。 求める場所は、いつもすぐ側に。 美音に綴られる貴方の肉声のEDEN。 ...
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言葉の断片が 頭を過ぎる 繋がらない 今は書けない 一つ一つ 気泡となって 浮かんでくるソレは いずれ 水面に昇ると同時に 消えてしまうのでしょう ...
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詩でアタシを殺して そして、永遠に生き続けるから 手首から焼き払って頂戴 何人も殺してきた指先を狼に差し上げて頂戴 音の葉を紡いだこの口を薔薇でいっぱいにして頂戴 詩でアタシを殺して 死をも超越した永遠を アタシに頂戴 永遠に謳えない器を アタシに頂戴 ...
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