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言の葉を紡ぐ者も 音色で妖しを誘った者も 一つの肉を貪り喰い尽した者も 酷い耳鳴りの不協和音を毎夜 耳にしのた打ち回る 語る口は一つにして答えも一つ 生者の明日を継ぐ者は 枷と鎖を解きつつ 悪戯に愛を唱えては それを不協和音によって 生者に選択肢を与えざる者 死を招くのは我等 杭を打たれた...
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私の手のひらには お菓子がいっぱい 優しく包まれる 甘い夢心地 きらきら瞬く 夜空の向こう 向こう側にあるものは すてきな物 愛されたぬくもり 愛していたほほえみ 言葉のない愛情 求めつづけた居場所 私の手のひらには お菓子がいっぱい 甘く儚く 優雅に脆く 幸せを閉じこめた 魔法の香り 夢見る心は 目に映る...
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虚空上の理論に於いて 個を収束し天文学的数字を並べるならば 在りし個の禍々しい性質は 一と成りてまた個を成すのだろう しかしながら 一をどれだけ保とうと その個は数多にある一であるという真実 一という個は 天文学的数字の一を収束しただけの存在にすぎない それに手を伸ばし 確率論さえ吐き出した個は ...
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暖かな木漏れ日の中 ハルモニアを奏でるように 空に鳥は囀り 花はゆっくりと咲き綻ぶ 静かな朝 木漏れ日はカーテンのように 鼓動に朝を告げる 雫に濡れた夜も 灯りを抱きしめた宵も 暗がりに怯えた闇も 全てをなぎ払うように それは暖かな旋律を奏で 全てを包みこむ 細やかな光の兆し 消えていく月の色 月は空の蒼に染まり ...
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