私とお菓子と夢見る心
私の手のひらには
お菓子がいっぱい
優しく包まれる
甘い夢心地
きらきら瞬く
夜空の向こう
向こう側にあるものは
すてきな物
愛されたぬくもり
愛していたほほえみ
言葉のない愛情
求めつづけた居場所
私の手のひらには
お菓子がいっぱい
甘く儚く
優雅に脆く
幸せを閉じこめた
魔法の香り
夢見る心は
目に映る光を
打ち砕く鋼
私の手のひらに包まれた
甘いお菓子は
たくさんの白い砂糖菓子
青と紫のコントラストは
ブルーベリーとラズベリーの
あたたかいタルト
夢見る心は
川に流れる想いのよう
掴み損ねたそのときは
夢もお菓子も
本当の姿に戻るとき
そのお菓子が
すてきなすてきな姿をしていたら
どんなに幸せだったのでしょうか
香りで惑わしながら
私は明日の夜も待っている
私の手のひらは
甘い香りのする
使い古しの紅茶の入れ物
甘い甘い香りを残した
幻を与える
魔法の入れ物
written by 月ノ音 姫瑠
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