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ただ 歌が歌いたかった この世の迷いを いらぬ憐れみを 脱ぎ捨てるように ただ 詞(ことば)を叫びたかった この世の叫びを いらぬ哀しみを 掻っ切るように 外側から見たアタシは アナタだって愛せる それでもその愛は 本物にはなり得ない 『カワイソウに・・・  アナタは笑いながらアイシテル』 黒いアタシに 気付...
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依存よりも速く 言葉よりも速く その身体が欲しい 悲しみの剃刀と 嘆きでもがいた爪痕に 言葉のいらない行為と 口づけのない愛情が 色褪せた傷口を 乱暴に塞いでいく 抱かれる腕に罪悪感を抱きながら 満たされる憂鬱の湖畔 湖畔に映る私は 剃刀も爪痕も知らない顔をする ―依存よりも、  言葉よりも、  ただひたす...
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