罪の色彩
黒く染まりゆく自身を
分離されたペルソナが
数多に昇り詰め見つめていく
無限に殺した罪の形
愛していた嘘の形
愛すら嘘であるならば
それは痛みを伴う慰めの行為
首吊り人形の願い事
啄ばまれた案山子のジレンマ
鮮血の聖母の世迷言
黒く染まりながら
白い笑みが差し出すのは
美しき奈落へを突き落とす
恨みのローズマリー
背の肉片を散らしながら
モノクロの羽翼は自身を食い尽くす
両耳から聞こえるは
モノクロの笑い声
それは処刑執行人のように
牢獄の扉を閉め
猿轡を填めさせては
思考を恐怖で戒める
ただ自由を許されたのは
歪なモノクロの羽翼のみ
飛び立つ自由の先は
鉄(クロガネ)の嘆きと怒り
醜い奈落の底へ
突き落とされる罰の羽翼
自身を拒んだ罪の重さに
耐え切れない悔しさを抱きながら
真実の死を待ち望む
赦されぬ罪の形
思考は漆黒の彼方
左様ならと別れの旅立ちは
愚かにも羽翼を毟り取る痛み
罪は消えずとも
罪の痛みは永久に
左様なら、左様なら
混沌に堕落した私(ワタクシ)よ
written by 月ノ音 姫瑠
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