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   世    界 ゲシュタルトの崩れる音と共に 貴方の後ろを歩いたまま 私だけ貴方の後ろに真っ白な光を見つけ 貴方は赤黒い血液の世界だけ見つめている 二人の詩人    言    葉 無限の力と永遠の世界 互いに紡ぐのは 音の葉に乗せた言霊 貴方の世界を歩く私は 貴方のように奇麗...
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薄紫の雲の隙間 遠方から差し込む光 冷たい時刻に傾ける耳には 本の一瞬だけ羽音が交ざる まだ薄暗い夜明けに チェンバロが静かに響いていく 夢色の蝶に気付かぬまま 追いかけて辿り着くそこは 甘い香りを漂わせた楽園 澄んだソプラノで小鳥は歌う それはリスト なめらかな甘い旋律 重なる音は朝露に消え ...
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硝子ケースの世界 角砂糖は眠りから目覚め きらきら  きらきら 綺麗な旋律 朝日のポロネーズ きらきら  きらきら ゆっくりと光は舞う 甘い二つのパ・ド・ドゥ きらきら  きらきら 静かに溶ける身体 天高く鳴り響く音 きらきら  きらきら 膝から身...
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意味などない言葉の羅列など 病的に過ぎ行く黄昏であり その空から緋色に降る雪の塊が 溶けては滴となって落ちるのならば それは世界の不浄の証しなのでしょう 風と華が降らす言葉の礫を 一つずつ掴んでは心臓へ埋め込み 世界の美化を謀っては 清として尊びながら 白く儚き不知火のように 忘却の彼方へ幻影を降...
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十の指が踊りながら謳い 舞う斧の先に見える少女は赤く 冷酷さ故に淡々と憫笑 埋め込まれた魂は焼かれて流刑 流刑の後に訪れる五月雨に撃たれながら またもや流される 廻りながら 渦巻く冤罪に嘆き 恐怖に囚われた揺り籠に縋る 愛しき人に手渡す草棘 血塗れに咲く千草は また赤く染まる少女の幻影を映し出す...
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曖昧に残した思想 行き交う死相は喜劇 喜劇の行く末を覗けば 貴方が悲劇を描き始める 死相の中に埋もれた嘲笑 嘲笑こそ栄光 栄光の末にある病みこそ 生を全うするための糧なのでしょう 夢魔に焼かれ 嘔吐を繰り返し その中で事実は生まれ 文字を刻みながら四十八時間が過ぎた 埋め込まれた弾丸と 大...
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眠りに堕ちた私を 見つけるのは哀歓 私と眠った幸せの日々を 目覚めさせるのは遠望 幸せだった人々を 助けるのは浄罪 絶望の淵に追いやられ そこで眠る私の罪は 百年という錘でさえも 軽い罰なのでしょう 幸せだと思った日々が 百年という錘に崩れ 行き交う季節は一瞬で 通り過ぎていく苦しみは...
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目覚めた朝は憂鬱 戻れない昨日への懺悔 浅い眠り 虚ろな夢 追い詰める声 二十四時間毎に変化する外は 気持ち悪いくらいに晴れていた 光の彼方へ飛ぶ意識 息をしても苦しみが返ってくる 満月が昇る姿を 二回以上見れたなら 深い湖の底で 私は引き篭もっているのでしょう ...
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愛した季節を 乗り越えられぬなら 闇に溶けた あの蝋のように 眠ってしまおうかな 雪に落ちる黒い染み それは大人が吐いた言葉 広がる染み 腐る大地 もう 死ななければいけない    私     が      死       ん        だ         夜 心は綺麗なままで 生きていけないのなら 私...
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2007/02/12 世界ががらりと変わった日。 道のりはまだ遠い。 それでも、この気持ちだけは変わらない。 前向きな自分が好き。 ...
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